明治41年(1908年)3月に着工し、大正3年(1914年)12月に開業した日本の玄関口、東京駅。煉瓦造りのその美しい外観と歴史的な価値で知られています。この駅舎の設計は、日本国有鉄道の当時の技術者である辰野金吾によって行われました。辰野金吾は、欧米の建築様式に影響を受けた近代的なデザインを日本の伝統的な要素と融合させることで、独自の建築スタイルを生み出しました。その堂々とした煉瓦造りの外観と豪華な内装で称賛されています。特に、大きな丸いドームや時計塔、装飾的なアーチ、彫刻が施された窓などが特徴です。また、駅舎内部には、高い天井や大理石の床、壮大な階段などがあり、当時の建築の優雅さと手の込んだデザインが感じられます。東京駅の煉瓦造りの駅舎は、日本の代表的な近代建築の一つとして国内外で高い評価を受けており、観光名所としても人気があります。